危険な頭痛-二次性頭痛-
二次性頭痛は、病気などの原因がある頭痛です。
緊張型頭痛や片頭痛等の一時性頭痛と違い、命に関わるものや、後遺症がでるものもあります。
危険な頭痛、くも膜下出血や脳出血、脳梗塞や脳血栓はまとめて脳卒中と呼ばれます。
くも膜下出血の頭痛
突然、ハンマーで殴られたような頭痛が発生します。
頭の骨(頭骸骨)の下には硬膜、くも膜、軟膜という3層の膜組織があり、くも膜と軟膜の間で動脈が破裂すると「今までに経験したことの無い」強烈な頭痛を感じます。
悪心や嘔吐が、意識障害などがあり、普通は四肢の麻痺は起こりません。
すぐに救急へ。
脳出血の頭痛
脳の中で血管が破れ、頭痛や意識障害、吐き気や嘔吐、四肢の麻痺やしびれが起こります。
頭痛の出かたとしては、それほど激しいものではありません。
高血圧による動脈硬化でもろくなった血管が破れて起こることが多いものです。
脳梗塞の頭痛
脳を養っている血管が詰まることによって起こります。血液の供給が止まった部分の細胞は壊死します。
頭痛を伴う場合があります。
四肢のしびれ感や、物が二重に見えたり、言葉が出てこない、人の言うことが理解できない、ろれつが回らない、立てない、歩けないなど。
脳腫瘍の頭痛
脳に腫瘍ができると頭痛を伴う症状が出る場合があります。
四肢の麻痺や判断力の低下など、腫瘍の場所によって症状が異なります。
慢性硬膜下血腫の頭痛
頭を打った際に脳の血管が切れ、硬膜とくも膜の間で出血を起こし、頭痛がします。
四肢の麻痺や認知症に似た言動が現れます。特に血液をサラサラにする抗凝固剤や抗血小板剤、ある種の頭痛薬を常用している方は、頭の打撲に注意が必要です。
打撲の後、2~3ヶ月後に症状が出る場合もあります。
覚えていないほどの軽い打撲の場合でもです。
脳卒中の発作は、ある日突然やってきます。前兆としての頭痛で脳卒中に気づく方は少ないものです。
いつもと違う頭痛に気づき、すぐ検査に行くことは大事です。
しかし、一番大事なのは普段から高血圧対策を心がけることですね。
二次性頭痛の高血圧対策と簡単なチェック方は
こちら>危険な頭痛チェック