筋膜について
筋膜はコラーゲンを主成分とする膜状の繊維です。
鶏肉のササミなどを買うと、赤身(筋肉)に半透明の膜状の繊維が付いているのを目にします。
これが鳥の筋膜です。
筋膜は重みを支える骨・体を動かす筋肉と協調して体のバランスを取ります。
その仕事はテントのロープのようなもの。
人体には厚く強靭な筋膜があり、体中に張り巡らされた筋膜のネットワークが骨や筋肉を引っ張って、体がバラバラにならないよう強力につなぎ止めています。
筋膜は重要な仕事を任されているわりに、まだまだ認知されていません。
解剖学においても、まるで筋肉の添え物のように扱われていることが多い組織です。
※私が受けた人体解剖実習でも「邪魔者」であるかのように乱暴に取り除かれていました。
しかし、筋膜に着目することで体は大きく変わることができます。
・肩こりや腰痛が改善しない
・なかなか痩せない部位がある
・体が伸びない動きにくい
・冷えやむくみがひどくなった
これらは筋膜をリリース(解放)することで改善します。
筋膜は重要な仕事をする反面、長い間正しいケアや運動をしていないと体を強く縛りつけ、人体の正常な働きを阻害するのです。
揉みほぐし等の施術を受け続けても体の状態が変わらないのは、筋肉をターゲットにしているからです。
筋肉への施術は状態の緩和にすぎません。
緩和やリラクゼーションが目的なら筋肉へのアプローチも良いのですが、改善や変化を望むなら筋膜リリースがベストな選択です。
筋膜の癒着
筋膜の主成分であるコラーゲンは張力が無いと固くなる性質があります。
日常の姿勢や決まった動作の反復で筋膜は縮み、固くなり手近な組織とくっつきます。
筋膜の短縮や癒着は程度の差はあるものの、ほとんどの人にみられる現象です。
筋膜の癒着は筋肉の動きを制限し、血流・体液・リンパ液を押し流す「筋肉ポンプ」作用を強く抑制します。
筋肉は筋膜に完全に包み込まれているため、筋膜の癒着が強いと正しく働くことができないのです。
体の老廃物を流せないと、肩こりや腰痛は一向に改善しません。
血行を促進できないと代謝が落ちて手足は冷え、むくみ、皮下脂肪の分解は停滞します。
筋膜リリースは肩こり腰痛以外に脚痩せ等ダイエット、冷え性・むくみのお悩みに非常に効果的です。
筋膜をリリースして体を正常な状態に戻しましょう。
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