危険な頭痛、簡単なチェック法
危険な頭痛、脳卒中のチェックはご家庭でも簡単にできます。
両手のひらを上に向けて、肩の高さで腕をまっすぐ前に伸ばします。
そのまま目をつむって5秒間キープします。
片手がゆっくりと下がってきていたら要注意。
大きな声で「らりるれろ」と言ってみましょう。
しっかり発音ができていますか?
口角は上がっていますか?
おかしいと思われたら病院で検査を受けましょう。
そのほかにも数分から数十分~24時間以内で消失する症状。
意識障害、四肢の麻痺やしびれ、言葉が出てこなかったり、人の言うことが理解できないことがありましたら一過性の脳虚血発作を疑いましょう。
短時間で消える症状ですが、脳梗塞の前触れと考えられます。
「とりあえず様子を見よう」と考えず、早く検査を受けて下さい。
普段と違う頭痛は検査を受けておくと安心できますね。
一時性頭痛(片頭痛や緊張型頭痛など、病気が原因ではないもの)は、当院の頭痛整体をどうぞ。
二次性頭痛の予防、高血圧対策
危険な頭痛、脳卒中の予防には軽い運動と減塩、カリウムの摂取を続けることが大切です。
カリウムは体内の余分な塩分(ナトリウム)の排出を助けてくれます。
カリウムを多く含む食品は
・パセリ
・ほうれん草
・納豆
・きな粉
・するめ
・バナナ などです。
ただし、腎臓の悪い方がカリウムを摂りすぎると逆効果ですので注意が必要です。
夏ばての原因もカリウム不足が大きいもの。
夏に汗をかいてカリウムが不足すると筋肉がスムーズに動けなくなり、体がだるく感じます。
カリウム不足は足もつりやすくなります。
汗の量が多い時は特に意識してカリウムを摂りましょう。
前兆に注意
幸運にも頭痛から脳卒中を発見できる方もいらっしゃいます。
くも膜下出血の前兆でも、慢性硬膜下血腫でも、頭痛の症状は日を追うごとに頭痛が強くなってゆきます。
これは出血が止まらない限り、漏れ出た血液量で脳の圧迫の度合いが強くなるからです。
一旦出血が止まっても、脳が圧迫されたままですと朝から晩までずっと頭痛が続きます。
大事なポイントはここにあります。
・朝から晩まで頭痛が続く
・日を追うごとに頭痛が増す
緊張型頭痛もずっと頭痛が続きますが、朝より夕方以降にしんどくなることがほとんどです。
片頭痛の痛みは長くても3日程度 ※生理に伴う片頭痛は5日ほど続くこともあります。
朝から晩まで1週間も頭痛が続くようなら、一度MRIなどの検査をお勧めします。
薬物乱用頭痛も朝方から痛むことが多いのですが、日増しに頭痛がひどくなることはありません。
日を追うごとに頭痛がひどくなる時は、何かしら脳を圧迫している原因があり、それが進行している可能性が考えられます。
慢性頭痛を経験した方は、「今までの頭痛と違う!」ということに気づきやすいもの。
ぜひ危険な頭痛のポイント、兆候を覚えておきましょう。